研究実績の概要 |
本研究では人工膝関節置換術前後に標準的に行われるべきリハビリテーションの指標となるQuality indicatorを作成し、作成したQuality indicatorの実施状況を検証することを目的とし、2020年度にはQuality indicator候補作成のために用いるガイドラインやシステマティックレビューを決定する作業を行った。 まず人工膝関節置換術前後のリハビリテーションに関するガイドラインやシステマティックレビューを検索するため、Pubmed、PEDro、CINAHL、NHS Evidence、医中誌のデータベースにおいて'total knee arthroplasty', 'total knee replacement', 'rehabilitation', 'exercise', 'physical therapy', 'postoperative care', 'treatment', 'guideline', 'practice guideline', 'quality indicator', 'delphi technique', 'systematic review'の検索語を用いて検索を行った。 その結果、1783件の論文が一次スクリーニングの対象となった。一次スクリーニングでは独立した2名の評価者がスクリーニングを行い、その結果1493件の論文を除外し、さらに重複した58件を除外した232件を二次スクリーニングの対象として取り込んだ。二次スクリーニングにおいては2名の評価者による独立したスクリーニングの後、一致しないものについては議論を行い、51件の論文を除外し、最終的に181件の論文を採用した。その後、181件の論文を詳細に検討し、Quality indicator候補となるリハビリテーションについて検討を行った。
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