• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

人工膝関節置換術後リハビリテーションにおけるエビデンスプラクティスギャップの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K19425
研究機関順天堂大学

研究代表者

飛山 義憲  順天堂大学, 保健医療学部, 准教授 (10756927)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード人工膝関節置換術 / リハビリテーション / Quality indicator / 標準化
研究実績の概要

本研究では人工膝関節置換術前後のリハビリテーションの標準化およびエビデンス・プラクティス・ギャップの解消を目標に、標準的に行うべきリハビリテーションの指標となるQuality indicatorを作成し、作成したQuality indicatorの実臨床での実現可能性、適用性を検証するためのパイロットテストを行うことを目的としている。
これまで、Quality indicator候補作成のためのシステマティックレビューおよびエビデンスの状況を調査し、先行研究からQuality indicatorに関する論文、9つの診療ガイドライン、8つの実践の推奨に関する論文、162のシステマティックレビューを採用し、ここからQuality indicatorの案を49項目作成した。その後、医師1名、理学療法士7名、研究者1名から構成される9名のパネル委員会を設置し、49項目のQuality indicatorについて修正デルファイ法に基づき、独立した委員の評価、オンラインミーティングによる議論、そして再度独立した委員の評価を行った。その結果、術前に関する12項目、術後急性期に関する13項目、急性期以降に関する8項目、全期間にわたる3項目の36項目のQuality indicatorが採用された。
これらのQuality indicatorが実臨床で測定可能かを調査するために、二施設においてパイロットテストを行った。パイロットテストは電子カルテに基づく後方視的調査とし、電子カルテによる後方視的調査が難しい5つの項目を除外した31項目の調査を行った。その結果、いずれの項目も測定可能であり、実臨床の状況を捉えることができることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルス感染症の流行状況や対応により委員の再検討が必要となり、パネル委員会の延期を余儀なくされたが、今年度はパネル委員会を実施しパイロットテストまで行うことができた。

今後の研究の推進方策

今回決定したQuality indicatorおよびパイロットテストの結果を論文化し、Quality indicatorが広く使われるよう努める。また、Quality indicatorを作成する過程で人工膝関節単顆型置換術後のリハビリテーションに関するエビデンスが不十分であることが明らかになったため、人工膝関節単顆型置換術後の膝伸展筋力について、エビデンス構築を図る。

次年度使用額が生じた理由

今年度はQuality indicatorの決定、パイロットテストまで実施できたが、論文投稿にまでは至らなかった。次年度使用額を論文投稿に使用する予定である。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi