• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

脳律動の個人特性に合わせた皮質活動の変調が二点識別覚へ及ぼす影響の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K19429
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関新潟医療福祉大学

研究代表者

横田 裕丈  新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (20827472)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード二点識別覚 / α律動 / 経頭蓋交流電流刺激 / 左後頭頂皮質 / 一次体性感覚野
研究成果の概要

α帯域の脳律動(8-13Hz)は知覚に影響を与えることが知られているが,高次の知覚指標である二点識別覚(TPD)に対して異なる役割を果たすことが示唆される左後頭頂皮質(PPC)と一次体性感覚野(S1)におけるα帯域活動の変化がTPD閾値に及ぼす影響は不明である.
17名の健常学生を対象に,脳律動を非侵襲的に調整することが可能な10 Hzの経頭蓋交流電流刺激(tACS)を用いて左PPCとS1を刺激し,右示指指腹のTPD閾値を測定した.その結果,tACSは左PPC上に適用するとTPD閾値を低下させたが,左S1上に適用した場合には変化せず,TPD閾値の決定に領域特異的な効果があることが実証された.

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりtACSを用いて感覚皮質の可塑的変化を誘導することで二点識別覚(TPD)の向上が得られることが明らかとなった.将来的に慢性疼痛患者の痛覚知覚との関連を明らかにできれば,これまで効果が限定的であった慢性疼痛における新たな治療法開発につながることが期待できる.さらに,対象部位を変えれば,脳律動の関与が指摘される認知機能や運動機能の低下などに対しても汎用の可能性があり,様々な領域の障害回復に応用できる可能性がある.

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi