研究課題
若手研究
本申請研究では、以下の2つのことを組織学的に検討することを目的とした。①関節軟骨の廃用性萎縮とOAの組織学的関連を明らかにすること、②関節軟骨の廃用性萎縮に対する再荷重による治療効果を明らかにすることその結果、①関節軟骨の廃用性萎縮は変形性関節症の早期発症と重症化に関与すること、および変形性関節症の進行は非荷重状態によって抑制されること、②関節軟骨の廃用性萎縮は再荷重によって組織学的に回復することが明らかとなった。
理学療法学
本研究は「研究成果の概要」に述べた2つの点を組織学的に明らかにした。これらの知見は、関節軟骨の廃用性萎縮が異なる他の病気になりやすい状態であることと示唆するとともに、関節軟骨の可塑性について重要かつ画期的な組織学的知見である。このように、本研究で得られた新たな知見はいずれも理学療法分野で不足していた運動器における組織学的エビデンスを構築するものである。したがって、今後エビデンスに基づいた理学療法の確立に寄与するものであり、臨床上での治療に有益な知見であると考える。