パーキンソン病は、神経変性疾患の中でも有病率が高い疾患であり、高齢化に伴い罹患率も高まっている。パーキンソン病の主症状である筋強剛は、関節が動かしづらくなる症状のことであり、内服薬やリハビリテーションを行う上で、症状がどのように変化したのかを正確に捉える必要があるが、これまでの手法では客観的に症状の変化を捉えることができなかった。本研究成果により、筋強剛の変化を数値として捉えることができ、病期の進行や、内服薬の効果、他の類似疾患との鑑別に有用であるという成果は、パーキンソン病の治療効果判定および疾患の鑑別における新たな評価手法として、非常に意義が高いものであるといえる。
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