二足歩行するヒトの脊柱骨盤領域のバイオメカニクス研究は動物モデルを使用することに限界がある。しかし、CT画像データをもとに実施する有限要素法は、ヒトの骨格におけるバイオメカニクスを詳細に検討することができることから、その解析手法の確立は多くの脊柱骨盤領域の運動器疾患の病態解明に応用できると考える。本研究では脊柱の有限要素モデルを中心に有限要素法による生体力学的解析法を実施し、椎体に加わる負荷に関して定量的なデータを得ることに成功した。本研究で得られた成果は、運動器疾患を中心とした病態メカニズムの解明や予防法の開発に貢献できると考える。
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