本研究では,脳卒中患者に対する自立支援を目的とした多職種連携の実践状況を評価するための尺度を開発した.また,多職種連携の質が脳卒中患者の転帰に及ぼす影響を検証した.本研究で開発に至った「セラピスト連携実践尺度(Therapist Collaborative practice Scale: TCPS)」は,回復期リハビリテーション病棟の療法士の多職種連携実践を評価する尺度である.TCPSを用いた後方視的コホート研究では,入院時にセルフケアの介助量が少ない脳卒中患者に対する多職種連携の有効性が示唆された.
|