2020年度は新型コロナウイルス感染症対策で上肢検診を実施できなかったが、2021年度と2022年度で感染対策を十分に行いながら上肢検診を行った。被験者は十分な人数は集まらなかったが、1次検診だけでも約半数で異常所見を認めた。希望者を2次検診に紹介し、約1割で腱板損傷と診断を受けた。今回の調査ではコロナ禍で実施したため受診率が低かった可能性があるが、車いすパラアスリートを対象とした上肢検診の普及により、1次検診や2次検診を希望しやすい状況を整備すれば、受診率や有病率、原因の解明につながるのではないかと考える。
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