研究課題/領域番号 |
20K19457
|
研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
中村 睦美 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 講師 (50850632)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 質的研究手法 / 半構造化面接 |
研究実績の概要 |
今年度は、第1研究「通いの場への支援者としてリハ職が習得すべきコンピテンシー項目の選定」を実施した。実施にあたり、まず新型コロナ感染症拡大のため、対面でのグループ面接が困難となったため、倫理委員会に変更申請をおこない承認されたため、Zoomを用いてオンラインで半構造化面接を行った。 次に、ポスターを提示して研究協力者を募集した。研究協力者が決まったため、10名のリハビリテーション専門職を対象に、個別に半構造化面接を行った。 まず、4名の面接が終了した時点で、録音したインタビュー内容から逐語録を作成した。分析テーマは、2つ設定した。テーマ1は「通いの場での支援におけるリハ職の支援行動のプロセス分析」とし、テーマ2は「通いの場における支援者としてのコンピテンシーの取得プロセスの分析」とした。分析テーマに照らして、データの関連箇所に着目し、それを一つの具体例(バリエーション)とし、説明概念を生成した。概念を作る際に、分析ワークシートを作成した。テーマ1は21個の概念を、テーマ2は46個の概念を生成した。さらに、概念生成の作業を繰り返し、説明可能な概念として立ち上げ、それぞれの概念同士の関係性を考えてプロセスを図式化した。その後、さらに6名に対して半構造化面接を行い逐語録を作成した。現在、データ分析を進める中で、これまで作成した概念のいずれにも当てはまらない場合は、新たな概念を生成しまとめている段階である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、令和2年度は、第1研究「通いの場への支援者としてリハ職が習得すべきコンピテンシー項目の選定」を実施する予定であった。しかし、令和2年度初めより新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療現場の最前線で医療を提供しているリハ職を招集し集団面接をおこなう事は、困難であった。病院勤務のリハ職の中には、院外研修、院外での会議等への出席が禁止されている施設も多くみられたため、令和2年度の集団面接を実施は見合わせたため、計画通り進めることができなかった。 令和3年度は、令和2年度に実施する予定であった研究をほぼ予定どおりに進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度は、第1研究のデータをまとめ論文化を行う。また、第2研究を倫理委員会に申請し、準備を進める予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画では、令和2年度は、第1研究「通いの場への支援者としてリハ職が習得すべきコンピテンシー項目の選定」を実施する予定であった。しかし、令和2年度はじめより新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療現場の最前線で医療を提供しているリハ職を招集し集団面接をおこなう事は、困難であった。病院勤務のリハ職の中には、院外研修、院外での会議等への出席が禁止されている施設も多くみられたため、令和2年度の集団面接を実施は見合わせたため、計画通り進めることができなかった。令和3年度に実施する予定であった郵送調査を、令和4年度実施する予定であるため。
|