研究課題
若手研究
脳卒中後に生じる下肢の筋力低下および筋萎縮に対する治療方法として、反復末梢磁気刺激の有用性を検証した。麻痺側の大腿四頭筋に対する磁気刺激は、表層に位置する大腿直筋の筋厚を増加させ、深層に位置する中間広筋の筋萎縮の進行を予防できる可能性があることを明らかにした。反復末梢磁気刺激は片麻痺患者の筋萎縮改善および進行予防に有用な治療法となり得る。
リハビリテーション科学
本研究の目的は、脳卒中後に起こりやすい下肢の筋力低下および筋萎縮に対して、反復末梢磁気刺激を用いた治療効果を検証することであった。脳卒中片麻痺患者の大腿四頭筋に対する磁気刺激は、筋萎縮の改善・予防効果がある可能性が示された。脳卒中患者の多くは高齢者であり運動によって筋力および筋萎縮の改善を図ることが困難なことが少なくない。本研究で明らかとなった磁気刺激を用いた治療法は、運動が十分に行えない片麻痺患者の多くに適応できる新たな治療手段となる。