研究課題
若手研究
介護認定を受けている認知症の高齢者が、訪問や通所サービスを利用して、リハビリテーションを受けることで、その後の認知機能低下を予防できるかを検討した。研究は市町村が保有する医療保険と介護保険のデータを使用した。3,487名(平均年齢86歳)の約5年間分のデータを使用して、解析を行った。研究の結果、リハビリテーションを行うことで、認知機能が改善する傾向が見られたが、統計学的には効果は観察されなかった。
老年医学、疫学
研究の結果として、訪問や通所でリハビリテーションが認知機能低下抑制に効果を与えるということは観察されなかった。統計学的な限界もあるが、これらの知見をもとに今後はさらに他のサービスとの併用することでの抑制効果などを検証することで、認知機能低下を抑制するサービスを明らかにすることができる。