研究課題/領域番号 |
20K19515
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
五十嵐 元 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 非常勤助手 (30791397)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | バレーボール / セッター / 実践知 / 主観 / 客観 |
研究実績の概要 |
本研究の目的はバレーボールにおける我が国のセッター育成に寄与する知見を実践現場に提供することである。そこで本研究は、(1)国内の一流セッターが持つトスに関する実践知を語りにより収集する(2)収集した語りの内容を分析し、実践知の『主観』について明らかにする(3)語りにより特定した実践知を『客観』的に明らかにする(4)実践知を『主観』『客観』双方の視点から複合的に検討する、以上の4つを実施する。 令和2年度は、『主観』を明らかにする方法について検討し、適宜研究を進めた。初めに本研究の趣旨を十分に説明し、実名の公表を初めとした調査への協力を依頼し承諾を得た。その後、インタビューを行う際の資料とするアンケート調査票を研究対象者に実施してもらった。 アンケート調査票への回答が済んだ後は、研究対象者のもとへ赴き1回1時間程度のインタビューを2回程度実施する。インタビューは、半構造化インタビューを用いて、トスに関するインタビューを行う。語りで伝えにくい内容は、身振り手振りなどを用いて表現することを依頼する。さらに、インタビューを複数のビデオカメラで録画する。保存したインタビュー内容は、逐語録として全て文字に起こし、内容を深く理解するため逐語録を熟読し、意味や内容に変化がないよう留意しながら補足を付け加える。研究協力者に内容が恣意的に操作されていないかを確認してもらい、信頼性と妥当性を高める。作成したテクストを研究対象者に送付し、内容に訂正や齟齬がないこと、解釈が適合しているかを確認し、間主観性を確保する。 現在は、研究対象者複数名から研究の同意を得ている。インタビュー実施前の事前アンケートを実施し、半構造化インタビューを実施するための準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は、研究の承諾を得た研究対象者数名に半構造化インタビューを実施する予定だったが、コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。
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今後の研究の推進方策 |
より深いインタビューデータを得るために、対面においてインタビューを実施することが望ましいと考えている。しかしながら、今後も状況に変化がないようであれば、オンラインでのインタビュー実施を検討する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗が遅れており、予定していた機材が未購入である。今後は代替案などで研究の進捗を図るとともに、研究進捗に合わせて随時機材の購入を計画している。
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