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2022 年度 研究成果報告書

エピジェネティック時計に及ぼす長期的な運動トレーニングの効果

研究課題

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研究課題/領域番号 20K19520
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

河村 拓史  早稲田大学, スポーツ科学学術院, その他(招聘研究員) (80823327)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード心肺体力 / エピジェネティック時計 / DNAメチル化 / 生物学的老化 / 喫煙 / 内臓脂肪型肥満 / クロノタイプ / 栄養素摂取状況
研究成果の概要

本研究の目的は、運動がエピジェネティック時計の進行に及ぼす影響を検証することで、生物学的老化の遅延や逆転に運動が有効であるのか否かを明らかにすることであった。本研究の結果、心肺体力とエピジェネティック時計の進行との間に負の関係があることが示された。また、心肺体力だけではなく、適切な代謝状態の維持、微量栄養素の十分な摂取、喫煙や過度な飲酒の回避、朝型の生活リズムなどの生活習慣がエピジェネティック時計の進行遅延と有意に関連していた。これらの知見は、健康的な生活習慣が生物学的老化を遅らせることができることを示唆すものであり、健康寿命の延伸に向けた介入戦略の立案に大きく貢献するものである。

自由記述の分野

運動生理学、ジェロサイエンス

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、これまで明らかにされていなかった心肺体力とエピジェネティック時計の進行との間に負の関係があることを見出した点、また、内臓脂肪型肥満の回避、微量栄養素の十分な摂取、朝型の生活リズムなどの生活習慣がエピジェネティック時計の進行遅延と関連することを明らかにした点である。老化は加齢性疾患や死亡の最大のリスク因子であり、老化そのものを標的とした介入戦略の確立が近年では強く求められている。本研究は、抗老化剤の探索を行う他の研究とは一線を画し、誰でも実践可能な健康的な生活習慣が生物学的老化の遅延と関係していることを示した点において、その社会的意義は大きいと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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