本研究の目的は、①敏捷性と平衡性を複合した新たな転倒回避能力の測定(反応バランステスト)の信頼性と妥当性の検討、②反応バランステストと転倒および転倒関連体力との関連、③転倒予防のための運動実践プログラムの提案により、実用性や安全性の高い転倒回避能力の評価法を確立することであった。 本研究の結果、①反応バランステストの信頼性と妥当性が確認され、②転倒不安を有する高齢者のほうが、反応時間が遅く、重心動揺が劣っている傾向が示された。また、③3か月間の運動実践プログラムを介入したところ、反応バランステストの一部の変数で改善傾向が確認された。
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