研究課題/領域番号 |
20K19525
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
山本 真史 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (40736526)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 二者間 / 運動制御 / 他者 / 行動 / 推定 |
研究実績の概要 |
対人(二者間)スポーツ競技において、敵者である他者の力をうまく利用することは、試合の勝敗を左右し得る一因と考えられるが、他者の力をうまく利用する前提として、他者の行動を適切に推定/予測することが肝要と思われる。 2022年度は、他者行動の推定について検証するための心理物理実験を中心に進めた。前年度までに実施していた予備実験の内容をさらに推敲し、視覚刺激用の運動情報をモーションキャプチャシステムで取得するとともに、本実験用のプログラムコードに実装した。本心理物理実験では、実験協力者は上述の運動映像の比較を行うが、これにより他者行動の推定に関する検証を行うことができ、2023年度も実験を進める。なお、同様の心理物理実験をさらに別途行う予定をしており、2022年度はその準備も重ねて行った。2023年度内の本実験を通して、関連するエビデンスを取得する予定である。また、2023年度は、二者間の競合的な(相互作用的な)運動課題に関する本実験も進める予定である。 上述のように、対人スポーツ競技において、敵者である他者の力をうまく利用することは、試合の勝敗に寄与する一因となり得る。そのため、他者の行動をどのように推定し、どのように自身の運動に活かしているのかを理解することは、対人スポーツ競技の実践知に大いに貢献するものと思われる。本研究課題を通して、直接あるいは間接的に対人スポーツ競技の現場に還元し得る知見の取得を試みる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他者の行動推定に関する心理物理実験を中心に研究課題を進めたが、予備実験のさらなる推敲のために時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、本研究課題に関する実験データを蓄積し、種々エビデンスを取得する予定である。また、それら実験を通して得られる研究成果を順次公開する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果の発表に関わる費用が支出されなかったことが主な理由である。2023年度においては、実験データの蓄積・エビデンスの取得後、学会発表および学術雑誌への投稿・掲載をはじめとする研究成果の発表費用を主に支出する予定である。
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