本研究は、幾何学的形態測定学に基づく相同モデルという新しい視点のアプローチで体の「かたち」を評価し、相同モデルを用いて決められた測度だけの特徴や評価に捉われない体の「かたち」の特徴や多様性を明らかにすることを目的とした。 その結果、競技による専門トレーニングが特異的な筋の発達を促し、競技や種目特有の特徴が存在することが明らかとなった。また、女子大生の体の「かたち」の特徴は、身体組成変数が同値であっても一様ではなく、多様性が示された。このことから、3次元人体形状相同モデル法は、従来のサイズ計測や「かたち」の表示だけでは検出できない、より詳細な体の「かたち」の特徴を明らかにすることが可能となった。
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