移動するターゲットの「軌道」「到達位置」「到達時間」を予測している時の視線活動と脳活動様式を検討しました。 その結果,移動するターゲットの「軌道」を予測するには,ターゲットを視知覚できない時に,右頭頂領域によるターゲットのポジションに対する注意が重要であることが明らかになりました。また,移動するターゲットの「到達位置」「到達時間」を予測するには,必ずしもターゲットから眼を離さずにパーシュートを行い続ける必要のないことが明らかになりました。そして,そのためには移動するターゲットの速度をいち早く左後側頭領域で処理して,サッケードストラテジーを行う必要があることも明らかになりました。
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