研究成果の概要 |
競泳競技で最も多い運動器障害は肩関節障害であり, その予防対策が求められている。本研究の目的は水泳選手に多いスイマーズショルダーの発生メカニズムを筋協調性(筋シナジー)の観点から検討し, 障害予防プログラムの立案や治療の一助とすることである。競泳競技では肩関節だけでなく体幹や下肢を含む全身の筋協調性が必要となるが, これまでの研究においては肩関節のみに着目しており, 全身の各部位との関係や協調性の影響は明らかでない。 筋シナジー解析では筋協調性を評価することができ, 全身の協調運動が求められる競泳競技の評価においては非常に有益である。
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