本研究は、C2C12マウス筋芽細胞、ヒトiPS細胞由来骨格筋細胞、野生型マウスの骨格筋において、これまで存在が報告されていない脂質代謝因子アポリポ蛋白C2の存在を明らかにした。さらに、野生型マウスを回転ホイールで自発運動させると、運動後に血液中で中性脂肪低下、骨格筋でアポリポ蛋白C2増加を見出した。しかし、骨格筋でこの脂質代謝機構について、リパーゼを中心に検討したが解明に至らなかった。ヒトリコンビナントアポリポ蛋白C2を野生型マウスへ投与すると、自発的運動と同様に血液中の中性脂肪が低下し、骨格筋のアポリポ蛋白C2発現が増加傾向を示し、これらの結果は運動を模倣した効果であることが示唆された。
|