研究課題/領域番号 |
20K19566
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研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
大野 志郎 駿河台大学, メディア情報学部, 准教授 (50708980)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | eスポーツ / ゲーム依存 / 健康 / 抑うつ / 縦断調査 |
研究実績の概要 |
本研究では、eスポーツの健康的使用(ヘルシーユース)のための科学的情報の収集を目的として、2波のオンラインパネル調査を行うものである。eスポーツは近年、世界的に市場規模を拡大させている。一方で、世界保健機関において採択された国際疾病分類であるICD-11でゲーム障害が新たに分類されるなど、ゲーム依存研究の文脈から様々なリスクの懸念が示されており、悪影響を最小限にするための健全な利用について、調査研究を行う必要性が指摘されている。 本研究は、eスポーツの健全な利用のためのガイドライン策定のための情報を得ることを目的としたアンケート調査を実施し、身体的・精神的健康や社会的問題といった悪影響をもたらす要因、またそれらの悪影響を軽減させる可能性のある要因について、実証的に分析を行うものである。 今年度は2021年6月に第一回、2022年3月に第二回のオンラインアンケート調査を実施した。 第一回目調査2021年6月24日~28日に実施した。日本全国のモニタを対象に予備調査(配布数:20307サンプル)を行い、最近月数回以上eスポーツを使用している15歳から39歳の回答者を対象とした。分析に不適切なデータおよび職業としてeスポーツを行うプロライセンス保持者を除外した結果、分析対象となるサンプル数は1612サンプルとなった。第二回目調査は2022年3月28日~4月5日に実施した。対象は第一回目調査の回答者であり、回収数は381サンプルであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度はCOVID-19パンデミックの影響でアンケート調査の実施が後ろ倒しとなったが、その後は順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
パネル調査全体の分析結果をまとめる作業に入っており、今後国内外で発表を行う計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19パンデミックにより、国際学会への出席が難しい状況が続いていた。このため、学会参加旅費が次年度使用分となった。該当分については、eスポーツコンテンツの調査に必要な物品や図書、および成果の発表に必要な投稿関連費用および学会参加旅費として使用する。
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