• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

カヌーパドリングを上達させる関節運動の解明:機械学習を用いた指導システムへの展開

研究課題

研究課題/領域番号 20K19573
研究機関北海道科学大学

研究代表者

野村 知広  北海道科学大学, 保健医療学部, 准教授 (90593492)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードカヤック / カヌー / パドリング / 教示システム
研究実績の概要

カヌースプリント・カヤックにおいて,パフォーマンスを評価する指標は,ストロークとピッチや,肘関節等の1関節に注目したものがあるが,詳細なパドリング動作やパドルの軌跡から評価しているものはない.そのため,既存の評価指標と競技タイムが適合しない場合が存在し,また指導においては何をしたらパフォーマンスが向上するのか,感覚的な説明が多くなっている.
そこで本研究では,熟練者のパドリング動作を計測し,関節角度やパドルの軌跡を可視化すること,及び中級者とどこが違うのかを明らかにすることで,新たな評価指標を提案することを目的とした.
実際に,元カヌースプリント・カヤック日本代表選手と,中級者5名のパドリング動作を3次元動作解析装置で計測,解析した.その結果から,パフォーマンスに大きな影響を及ぼすと考えられるミドル期(矢状面から見て,水面に対してパドルが80~100度)という局面と,パドリングにおけるミドル期の比率という指標を定義した.そして,この定義した指標と競技タイムの間には強い相関があることが分かった.
その後,この指標を用いたパドリング動作教示システムを開発した.カヌーオーシャンレーシング選手一名に対して,3日間システムを使用して練習してもらった結果,7㎞のタイムが25分縮むという大変良好な結果を得ることができた.選手からは,データが可視化され,熟練者と比較できることから,自分と熟練者の間では何が違うのかがはっきりわかり,モチベーションの向上につながったというコメントを得た.また,指導者からは注目点がはっきりし,データを用いて説明ができるため,自分の指導方針の言語化がやりやすくなったとのコメントを得た.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The Relationship between Increasing Middle RangeLength and Kayak Performance2022

    • 著者名/発表者名
      Nomura Tomohiro、Tsuruga Takeshi
    • 雑誌名

      International Journal of New Technology and Research

      巻: 8 ページ: 38-40

    • DOI

      10.31871/IJNTR.8.2.8

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi