研究課題
若手研究
本研究の目的は、「十五年戦争」(1931-1945)の時代におけるスポーツ政策の形成過程と社会的合意を、その組織体制や政策主導者に着目して明らかにすることである。国家政策の中で、どのようなスポーツが誰によって利用され、どのような役割を期待され、どのように具体化されたのか。これについて、複雑な時代状況のなかで、文部省と厚生省および関係諸団体、また、スポーツ政策の中心的な役割を担っていた体育運動審議会と国民体力審議会の動向を論じていった。
スポーツ歴史学
本研究は、スポーツ政策が、他の高次的な政策課題を達成するための下位政策であるのか、それとも、固有の政策課題として位置づけられるのかを問うことにつながってくる。すなわち、本研究は、スポーツ政策に関する諸問題を歴史的・社会的に位置づけ、これからのスポーツ政策をめぐる問題を考えるうえでの基礎研究でもある。