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2020 年度 実施状況報告書

終末局面から教える器械運動

研究課題

研究課題/領域番号 20K19595
研究機関東京学芸大学

研究代表者

仲宗根 森敦  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (10614456)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード器械運動 / 跳び箱 / 着地
研究実績の概要

本研究では3年計画の下,器械運動における跳び箱運動の切り返し系の技である〈開脚跳び〉及び〈かかえ込み跳び〉の指導を運動の局面構造理論における終末局面から指導していくプログラムの開発である.跳び箱運動における切り返し系の技の指導法に関しては,昔から数多く提唱され,その有効性が確認されている.しかしながら,毎年のように提案される新しい指導法の多くは局面構造の準備局面から指導するものであり,それに加えて補助や新しい用具を用いたものも多く,小学校現場では補助者の専門的能力や費用の面で中々実施することが難しい.そこで本研究では,補助をせずに既存の用具を用いた跳び箱運動における切り返し系の指導を.技の終末局面から指導するプログラムを開発し.その有効性の検証及び小学校中学年を対象とした切り返し系の指導手順を紙面化することが目的である.本研究は,1)終末局面から指導する切り返し系の指導プログラムの開発,2)〈開脚とび〉ができない小学生を対象にした指導プログラムの実施と検討,3)小学校中学年を対象に考案した跳び箱運動の切り返し系の指導プログラムの実施と検討を通じて進められる.
研究初年度である令和2年度は,器械運動で扱われてきた教材や運動課題をまとめ,終末局面から指導する切り返し系の指導プログラムの開発を進めてきた.本来であれば,研究代表者が担当する器械運動の授業等において,〈開脚とび〉ができない学生を事例としたデータの収集と考案されたプログラムの修正を行いたかったがコロナ禍の影響により実践することは叶わず令和3年度へ持ち越しとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和2年度は,技の終末局面から指導する切り返し系の指導プログラム開発及び,〈開脚跳び〉が出来ない学習者を対象としたプログラムの検証を進める計画であった.当初の計画通り,これまでの文献から運動課題を収集・整理し終末局面から指導するための運動プログラムを作成することを試みた.そこから,1)着地の練習課題,2)着手~第二空中局面~着地の練習課題,3)踏み切り~第一空中局面~着手~第二空中局面~着地の練習課題,といった各局面毎に課題を整理したプログラムを考案した.
一方,考案されたプログラムの検討はコロナ禍の影響により実施することはできなかった.そのため令和3年度においては年長児や小学校低学年,小学校中学年,教育学部に所属している〈開脚とび〉ができない大学生を対象に考案したプログラムの検討及びその修正が課題となる.

今後の研究の推進方策

令和3年度は,研究代表者の所属する研究機関において行われる公開講座において年長児や小学校低学年,小学校中学年,教育学部に所属している〈開脚とび〉ができない大学生を対象に考案したプログラムを実践することになる.収集する資料は,録画・録音した公開講座全体の内容,および抽出生徒の記録である.
さらに令和3年度は研究成果を専門学会で発表することを予定している.その内容は,これまで雑多に取り上げられていた数多くの〈開脚とび〉の運動課題を,局面・技能レベル毎に体系的に整理したものである.

次年度使用額が生じた理由

本年度は、コロナ禍の影響により学会や対面での研究打ち合わせができなかった。そのため、旅費を使用することができずに次年度使用額が生じてしまった。

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公開日: 2021-12-27  

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