研究課題/領域番号 |
20K19601
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
大庭 尚子 山陽小野田市立山口東京理科大学, 共通教育センター, 講師 (70762037)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 立位姿勢制御 / 片脚立位 / つま先立位 / トウシューズ |
研究実績の概要 |
本研究では片脚立位姿勢を達成する制御メカニズムについて全身の関節間協調の観点から解明することを目的としている。2021年度までは、新型コロナウイルス感染症の影響や機材の不具合などにより、データの収集には至らなかった。2022年度は、機材の不具合解消には至っていないが、バレエダンサーを対象に代替機材を使用して共同研究をさせていただく機会を得て以下の研究を実施した。 運動学的および運動力学的手法、筋電図解析を用いて片脚立位姿勢保持課題において姿勢制御に大きく貢献している主要な関節および筋(群)を特定し、両脚立位姿勢制御との差異を明らかにするために、3名のバレエダンサーを対象に、両脚立位および片脚立位を股関節外旋あり/なし条件で課した。課題遂行中の身体各部位の3次元座標、床反力、下肢筋電図を記録した。これらのデータは現在処理中である。次年度以降もデータの収集を継続し、さらに非ダンサーのデータ収集を行い、健常成人およびバレエダンサーにおける片脚立位と両脚立位の姿勢制御の差異について当初の研究計画における研究1、研究2で示した手法を用いてを検討する。 また4名のバレエダンサーを対象に、トウシューズ着用時の片脚つま先立ちでのシューズ内の足趾に作用する圧力分布の計測法について検討した。新しいトウシューズと古いトウシューズでは、足趾に作用する圧力が異なること示され、本研究で採用した手法がトウシューズ内で足趾に作用する圧力分布の測定に有用である可能性が示された。今後もデータ収集を継続し、再現性についても検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度は、データ収集には至ったものの、データ数が十分でなく解析途中であることや、2020年度および2021年度の遅れを挽回できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
バレエダンサーおよび本来の研究計画である一般の健常成人(非ダンサー)を対象に、データ収集およびデータ解析を進めていく。機材の不具合は解消していないため、非ダンサーを対象としたデータ収集については、代替できる手法を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度および2021年度に新型コロナウイルス感染症の影響および機材の不具合の影響で研究が進まず、物品費、旅費、謝金等の支出がなかったためである。次年度の計画としては、実験にかかる物品費や謝金、研究発表にかかる旅費や投稿料に充てる予定である。
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