研究計画の変更が余儀なくされ,まずオンラインヨガの主観的恩恵を調べた結果,快感情の獲得に寄与し得ることが示された。そこで,オンサイトのヨガの効果を調べた結果,緊張や不安の軽減が認められ,さらに眠気や倦怠感を払拭する可能性も示された。一方,スポーツ競技者の学生に比べて一般学生の立位姿勢,特に膝の角度および肩峰の位置の変化が大きい傾向にあったが,個人差も大きく客観的な指標を得られなかった。そこで,高不安者へのヨガの介入を行った結果,4週間と8週間に差はなかったが,未介入に比べて不安および重心動揺は有意に減少した。さらに,重心位置も変化することが確認され,心理状態と身体動揺の関連性が示唆された。
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