研究実績の概要 |
2021年度の研究実績は以下の通りである。 2020年から共同研究者として島根県浜田市の社会医療法人・清和会西川病院において行われる精神病・知的障害がある患者を対象にする柔道療法の成果をまとめた原著論文の投稿にかかわった。本稿が2021年7月にArchives of Budoのホームページにおいて公開された。Kazuhiro Nakamura, Teruo Hayashi, Masanobu Wada, Maja Sori Doval and Tadashi Nishikawa, The Effects of Judo Therapy in Patients with Mental Disorders, Archives of Budo Volume 17, 2021/07/22, pp. 215‐222. 2021年9月6~12日にオンライン形式で開催された日本武道学会第54回学会大会において「ドイツにおける生涯スポーツとしての柔道の捉え方に関する研究:中高年の対象者へのアプローチを中心に」演題にして研究成果の発表を行った。また、2022年3月5日に開催された「柔道の国際化と嘉納治五郎師範の思想-」をテーマとした第18回KOBE自他共栄CUP 国際柔道シンポジウム(兵庫県学生柔道連盟・神戸柔道協会・神戸新聞社主催、神戸市・日本武道学会柔道専門分科会共催)においてシンポジストとして「ドイツの事例から見た高齢化社会における柔道教育の在り方」について講演した。嘉納治五郎の柔道思想を出発点にしてドイツ柔道連盟のアプローチを事例として挙げながらライブステージにあわせた柔道教育の在り方を述べた。 2022年3月12日にNPO法人Judo3.0が国士舘大学において開催した柔道指導者を対象にした「高齢者の柔道のこれからを考える第1回シニア柔道フォーラムにおいて講師として「生涯スポーツの観点から考えた中高年柔道:ドイツを事例に」をテーマにした講演を行い、実技指導も行った。さらに、2022年から全日本柔道連盟教育普及MIND委員会及び同連盟のシニア向け転び方WGの委員にもなっている。
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