研究課題/領域番号 |
20K19615
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
浮田 咲子 関東学院大学, 教育学部, 教授 (90461764)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 子ども / 浮き趾 / 足趾測定法の開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、浮き趾の適切な測定(判定)法を新規に開発し、測定値の信頼性及び客観性、従来の測定法との関係(妥当性)に加えて、浮き趾と足裏形態、転倒、履物等の関係を検討することであった。 令和2年度は、研究課題1の「簡便で合理的な浮き趾測定器具の新規開発と測定法」、令和3年度は、研究課題2の「新規開発器具による浮き趾測定(判定)法の測定値の信頼性及び客観性」を、そして令和4年度の研究課題3は「幼児及び児童を対象に、新規浮き趾測定(判定)法と従来の①墨汁やフットプリント及び②ピドスコープによる浮き趾判定の一致度の検討」であった。しかし、令和4年度まで新型コロナウイルス感染症の影響により、被験者を対象に計画的に測定ができず、各課題は十分検討できなかった。 令和4年度は、令和3年度に予定していた幼児と児童を対象に新規に開発した測定器を利用し足蹠測定とアンケートを実施した。小学男児を対象に両手を体側に自然に垂らした直立姿勢(自然立位)と、身長測定(背面と両踵を壁に接地)に準じた直立姿勢(背中付立位)時における足裏形態を測定し、その成果を体力医学会大会(第77回)において発表した(業績参照)。なお、令和4年度の研究課題3の②「従来法の浮き趾判定と新規器具による浮き趾判定の一致度」に関しては、以前に大学生を対象(90名)にピドスコープにより測定した浮き趾判定値の信頼性及び客観性を検討し、論文化した(業績参照)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年度の課題1に関して(新規開発器具による足裏形態の計測そして各足趾の浮き趾程度の計測)は、令和3年度に達成した(昨年を参照)。令和3年度の課題2(①開発した新規足裏形態、浮き趾判定と測定法による測定値の試行間及び日間信頼性、及び客観性の検討。②従来法の浮き趾判定と前方からの実測判定の一致度の検討。③前年度開発した質問調査の継続実施)に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響により、計画的に検討できなかったが、令和4年度に、令和3年度の課題に関する資料を得ることが出来、小学男児子を対象に検討し、体力医学会大会(第77回)において発表した。 また、従来法の浮き趾判定と新規器具による浮き趾判定の一致度は、以前に大学生を対象にパイロット紙とピドスコープを利用して収集した資料に基づき検討し、令和3年(パイロット紙)及び令和4年(ピドスコープ)に論文が採択された。令和4年度は、令和3年度の課題2の①「開発した新規足裏形態、浮き趾判定と測定法による測定値の試行間及び日間信頼性、及び客観性の検討」及び②「従来法の浮き趾判定と前方からの実測判定の一致度の検討」に関する論文の作成、及び③質問調査の継続実施と共に、新規開発器具を利用して幼児と児童の足裏形態を測定した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度の課題4は「実測足趾型とモデル足趾型の一致度の検討」である。幼児約60名と児童約150名の足裏測定データと追加測定デ-タに基づき検討予定である。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、本年度測定を予定している幼児・児童のデータを加えても、足趾型を確認できない可能性があり、また病的な浮き趾を有する人の測定も厳しく、課題4はどの程度まで検討できるか難しい状況にある。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの為、研究が遅延している為、使用できなかった。今年度は研究がとどこおりなく使用できるように計画している。
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