研究課題
若手研究
本研究では、個人内で繰り返し動作時に発生する試行間変動と自律神経活動の関係性を明らかにするため、安静時における自律神経活動と体性運動神経の関係性について検討を行った後、繰り返しの最大随意収縮時における自律神経活動の変化について調べ、抑制方法の検討と抑制装置の開発を行った。健常若年者を対象とした測定の結果、試行間誤差には自律神経活動の変動が影響していることが示唆され、抑制装置や呼吸制御によって試行間誤差が抑制できることが示された。
身体運動システム
個人内で繰り返し動作時に発生する試行間変動は現在まで着目されておらず、生理学的に不明な点が存在する。本研究では、自律神経活動のゆらぎに着目し、試行間変動には生理学的要因として自律神経活動が影響していること、加えて安静時の自律神経活動と脊髄α運動ニューロン活動に関係があることを示唆し、変動の抑制装置を開発した。本研究の成果はスポーツのみならず、医療分野やリハビリテーションなど多分野への応用につながる。