研究課題/領域番号 |
20K19631
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
大伴 茉奈 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 契約研究員 (70779272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脳振盪 / スポーツ |
研究実績の概要 |
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、トレーニング介入の実施が困難となった。そのため、オンラインで実施可能な研究計画を検討し、予備調査を実施した。 スポーツ現場では、脳振盪の既往歴を調査することで、脳振盪の予防や管理に活用している。また、脳振盪既往歴の調査では、どの程度の選手が過去に脳振盪を受傷した経験があるかを明らかにでき、競技ごとの脳振盪受傷の特徴(割合)を示すことが可能となる。そこで、令和2年度はオンラインによる脳振盪既往歴の予備調査を実施した。令和3年度は予備調査の結果を考慮し、本調査を実施する。 脳振盪に関する知識が乏しいと、脳振盪を予防することが難しくなると諸外国の先行研究で報告されている。しかし、我が国においては選手がどの程度脳振盪の知識を有しているか調査されておらず、脳振盪予防のためにもこの調査は急務であると考えられる。さらに、脳振盪受傷後の行動に焦点を当てて、脳振盪に対する意識と態度の調査を実施することで、脳振盪の予防や管理のための一助を得ることが可能となる。令和2年度は脳振盪に関する知識と意識の調査票をオンライン上で作成し、調査を開始した。令和3年度も引き続きデータを収集する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は従来の試合や練習が実施できておらず、高校ラグビー選手を本研究の介入対象とすることが困難であった。今後も状況が予測できないため、外傷・傷害調査やトレーニング介入等に時間を費やすことが難しいと判断し、研究計画の見直しを図った。 令和2年度はオンラインで実施可能な脳振盪の既往歴調査と、脳振盪の知識や意識調査も調査票を作成し、予備調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の新型コロナウイルスの情勢を考慮し、スポーツ活動の動向を理解した上で、実験実施等についての検討を行うとともに、可能な範囲でオンラインの調査を実施する。 令和2年度に実施した予備調査の結果を考慮して、令和3年度には本調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、実験実施が困難であったため、支出予定額から大幅に減り、次年度使用額が生じた。 令和3年度は令和2年度の実験計画が遅れていた実験に使用予定である。データ入力用の情報端末機器や解析用パソコンおよび消耗品に使用予定である。
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