研究課題/領域番号 |
20K19651
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 健太郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (20591259)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 経腸栄養 / 脳卒中 |
研究実績の概要 |
急性期脳卒中患者に対する栄養療法の有用性に関する研究に対して研究費を受領し、現時点で経腸栄養の投与方法別の下痢、嘔吐、誤嚥性肺炎の発生を検討する観察研究を行い、第46回脳卒中学会学術総会にて報告をおこなった。 今後は、観察研究の結果から必要症例数を算出し、急性期脳卒中患者に対する経管栄養ショット投与の、通常投与と比較した安全性を検討するランダム化比較試験を行いたいと考えている。その前段階として、現在第46回脳卒中学会学術総会で報告した内容を英文誌に報告する予定である。 また内容としては、当初急性期経管栄養の開始による転帰の改善効果を、筋力の維持も含めて検討する予定であったが、実際にはコロナ禍で頻回な筋量測定が困難であった(同一の機械を用いて測定の必要があり、感染拡大のリスクから困難となった)。そこで、同様のテーマであり、かつ研究成果が実臨床に活かされる内容として、経管栄養の投与方法の違いによる差異を検討することとした。 具体的には経腸栄養をショットで短時間に投与することで、通常投与群と比較し下痢、嘔吐、誤嚥性肺炎のうちいずれかの合併症を認める症例が増加するのかどうかを検討したいと考えている。 既にランダム化比較試験への前段階の検討は終了しており、予定通り進んでいる。実際には栄養管理には看護師や栄養士などの多職種も多く携わっており、経腸栄養患者の適応含めコメディカルの関与も大きいことから、定期的に連絡をとれるようにしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りではあるが、コロナ禍で倫理審査等遅れがあり、報告の英文誌投稿及びRCTの準備が遅れる可能性に注意が必要と考えています。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中にRCTを計画し、開始予定で準備している。
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次年度使用額が生じた理由 |
RCT開始前に準備の為の研究を要したため、RCTに使用するための資金が繰り越しとなった
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