研究成果の概要 |
本研究では、ケトン食が骨格筋と神経へ作用する分子メカニズムの解明と、ケトン食による骨格筋と神経の機能低下を抑制可能かを検証するために、マウスを対象として脂質10%, 糖質80%, タンパク質10%からなる通常食または脂質90%、糖質0%、タンパク質10%からなるケトン食を6週間摂取させた。ケトン食を摂取したマウスでは、ミオシン重鎖SLOWタイプのタンパク質発現量が有意に増加(約6%)していた。また筋横断面積は、通常食を摂取したマウスと比較して増加 傾向(p=0.059)であった。これらの結果から、6週間のケトン食摂取は筋線維サイズの変化や、遅筋線維の増加をもたらす可能性が明らかとなった。
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