研究課題
福岡県の糖尿病専門施設16ヶ所(日本糖尿病学会認定研修病院、認定専門医診療所)に外来通院中であった65歳以上の高齢糖尿病患者2,823名を対象として、患者背景(家族歴、喫煙歴、生活状況、食事調査、身体活動度、うつ等)、臨床データ、併存疾患(糖尿病合併症、足病変、骨粗鬆症等)、サルコペニア指数(血清クレアチニン/シスタチンCより算出)、治療薬、血液(HbA1c、アルブミン等)、及びDNA解析(糖尿病合併症に関わる50SNP)を全対象者で完了し、コホート集団とした。令和4年度は、治療内容、糖尿病合併症(脳心血管障害、腎機能、癌、死亡等)発症、生命予後について追跡調査を行った。本年度は、追跡データを用いた前向き研究において、糖尿病患者におけるポリファーマシーが骨折リスクを上昇させることを報告した。
3: やや遅れている
コホート研究の追跡調査は予定通り行われている。登録時データを用いた横断的解析、追跡調査データを用いた解析ともに、論文発表、学会発表を順次行っているが、データのクリーニイング、解析がやや遅れている。
前年度と同様に対象患者の追跡調査を継続し、環境要因や遺伝要因、合併症の情報を統合したコホートの構築を行い、高齢糖尿病患者の合併症発症、生命予後に関する環境因子、遺伝因子の影響を明らかにする。
本年度の研究成果を学会発表行う予定であったが、新型コロナ感染症の影響で中止となったため、計画を変更し、次年度の発表経費に充てることとしたい。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)
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