本邦において500万人以上と推計される高齢糖尿病患者の健康寿命、生命予後改善のためには、従来の血管合併症のみではなく、骨折、サルコペニア・フレイル、癌、認知症等の高齢者糖尿病特有の合併症予防も重要である。本研究では、日本人高齢糖尿病患者を対象とした前向きコホート研究において、食事・運動・薬物療法、糖尿病合併症が健康寿命、生命予後に与える長期的影響を検討した。 本研究期間では、登録時データ、追跡5年間のデータベースを用いて、高齢者特有の糖尿病合併症である、脆弱性骨折発症のリスク因子、脆弱性骨折が生命予後に与える影響、また食事や嗜好品が生命予後や慢性腎臓病に与える影響について報告した。
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