本研究は、慢性脳血流低下による酸化ストレスから認知機能障害へ至る経路について経時的解析を行い、アルツハイマー病(AD)の新たな予防法・治療法開発の可能性について検討した。 ameriod constrictorsをADモデルマウス(APP23)の総頸動脈に装着し、約1ヶ月をかけ40%程度脳血流量を低下させた慢性脳低灌流モデルマウスを作成した。APP23マウスは脳血流量低下により通常よりも早い空間認知機能および血中酸化ストレス度の増悪を認めたが、このような悪化がプラズマローゲンの投与(APP23+CCH+Plasマウス)により改善されることがわかった。
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