研究課題
若手研究
エコチル調査千葉ユニットセンターにて追跡調査をしている児を対象とし、1.5歳、3歳、5歳時のbody mass indexより肥満高リスク児と肥満低リスク児を抽出した。高リスク群、低リスク群各5名について、臍帯血清マイクロRNAの網羅的解析を行ない、存在量に差のあるマイクロRNAを10個選択した。次に、高リスク群、低リスク群各33名について、これらのマイクロRNAを定量し、比較した。肥満高リスク児と肥満低リスク児では、臍帯血における5つのマイクロRNAの発現量に差が認められた。
小児科学
近年、小児肥満が増加しており、世界的な問題となっている。小児肥満は成人期の肥満、メタボリック症候群の発症に関与しており、小児肥満の予防は重要な課題である。本研究では、臍帯血のマイクロRNA解析を通して、小児肥満のリスク因子となる新たなバイオマーカーを探索した。肥満高リスク児と肥満低リスク児では、5つのマイクロRNAの発現量に差が認められた。これらのマイクロRNAは小児肥満に関連する可能性がある。