研究課題
本研究は、日本の労働者を対象に、勤務形態等の基本属性、およびスマートフォンに記録された身体活動データを用いて、労働者の身体活動のパターンの予測を行うこと、および予測されたパターンから労働者に個別の推奨を行うアルゴリズムを作成して介入研究を行うことを目的とした。令和4年度は、令和3年度までに実施された観察研究を論文化し、研究成果を公開した。また、研究成果をもとに作成されたスマートフォンアプリケーション (ネイティブアプリ) を作成し、そのアプリケーションを用いた前後比較試験を実施した。13企業325名からの研究協力を得た観察研究は、労働者の身体活動パターン、基本属性、および就労状況から翌日の抑うつ・不安の水準を予測する深層学習モデルの開発を行った研究として、国際誌JMIR Formative Researchに掲載された。開発された深層学習モデルは、労働者に使用してもらうためのスマートフォンアプリケーションの開発に活用された。アプリケーションは、働く人の身体活動とメンタルヘルスのためのアプリ「ASHARE」(アスハレ) という名称がつけられ、当事者である労働者を対象としたインタビュー調査等を経ながら、民間会社に委託して開発された。2023年3月には、このアプリケーションを使用することによる身体活動促進、および抑うつ・不安の改善の効果検証と、アプリケーションの実装可能性の評価を、労働者24名を対象とした前後比較試験にて行った。なお、本研究に関連した研究活動として、図書1冊の出版、労働者のメンタルヘルスに関わる学会発表を6件、および国内・国際誌への論文発表を14件行った。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)
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