この青年期の体力をベースラインとし、30年以上の追跡期間を有する調査研究は、現在までにほとんど行われておらず、日本初のデータベースとなった。しかしながら、本研究では、青年期の体力や体格とその後の運動習慣によって、糖尿病発症リスクに差があることを未だ示せていないが、今後も継続した調査によって明らかにすることができれば、青年期や若年期というより早期からの運動を継続する必要性を示すことが可能となる。また、日本人の「体力」「体格」の違いによる糖尿病発症リスクが明らかになり、今後の予防医学において、個人の体力、体格に合わせた、疾病予防の運動を提唱するための重要なデータの一つとなることが期待できる。
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