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2022 年度 実施状況報告書

骨格筋代謝機能に着目した加齢に伴う筋の質的変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K19691
研究機関中京大学

研究代表者

吉子 彰人  中京大学, 教養教育研究院, 講師 (70825124)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード筋細胞内脂肪 / 磁気共鳴分光装置 / 筋代謝機能 / 高齢者
研究実績の概要

本研究の目的は,骨格筋内の脂肪と筋の代謝指標 (筋酸素化機能) を異なる年齢間 (高齢者 vs. 若齢者) で比較し,さらに骨格筋内の脂肪と筋の代謝指標との関係を検討することであった.本年度は,若齢者28名,高齢者21名を用いて本実験を実施した.測定項目は,昨年度の予備実験の結果を考慮し,磁気共鳴分光装置を用いた腓腹筋内側頭における筋細胞内脂肪・筋細胞外脂肪,近赤外線分光装置を用いた同筋における筋酸素化機能,磁気共鳴画像装置を用いた同筋における筋横断面積,足関節最大底屈筋力,足関節底屈筋力の立ち上がり速度,足関節筋持久力とした.また高齢者においては,運動機能に関する値 (最大歩行速度,四肢の筋量指数,握力,Timed Up and Go) の測定を実施した.得られたデータを解析し,研究目的の解決に向けて検討した.筋細胞内脂肪は若齢者と比較し,高齢者において有意に低値が示された (5.0 ± 4.2 vs. 1.8 ± 1.0 mmol kg-1 wet weight).一方,筋細胞外脂肪は高齢者において有意に高い値を示した (21.7 ± 11.0 vs. 198.8 ± 86.0 mmol kg-1 wet weight).筋酸素化機能は両者間で有意な差を認めなかった.今後は目的の後半部分に当たる「各パラメータの関係性」についても検討する.また今回のデータの解析を進めていく上で新たな課題も見えてきた.高齢者における筋酸素化機能の生理学的意義については十分な検討が行われていないことに注目し,高齢者の筋酸素化機能と運動機能に関する値との関係性の検討を合わせて進めていく.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は若齢者・高齢者合わせて49名の対象者で本実験を実施し,データを得ることができた.またほとんどのデータの解析が完了し,学会発表および論文発表に向けたディスカッションを関連領域の研究者と行うことができた.

今後の研究の推進方策

関連する領域の研究者とディスカッションを重ねて,得られた結果を学会や学術論文として公表する.

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公開日: 2023-12-25  

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