本研究は、勤労者を対象に1日の身体行動(睡眠、身体活動、座位行動)のバランスと心身の健康やwell-beingの関連性を検討することを目的とした。その結果、身体的健康(心血管代謝系の健康指標)やwell-being(幸福感やワークエンゲイジメントなど)の良好な値と関連したのは、座位行動が少なく、睡眠時間や身体活動が多い1日であった。一方、心理的な低ストレスと関連したのは、座位行動や低強度身体活動が少なく、睡眠や中高強度身体活動が多い1日であった。こうした関連性は行動のドメイン(場面や曜日)や属性(性別)によって異なる可能性があることも示唆された。
|