これまで骨格筋の萎縮や再生は、身体内の筋を一様なものとして研究がなされていた。よって、骨格筋の萎縮・肥大・筋再生制御に関する知見は、四肢筋を対象とした研究によって明らかにされてきている。しかし、骨盤底筋は性ホルモンの影響を強く受けて発生しており、本研究においても、四肢筋とはことなる制御をうけ、筋量を保っていること、また、筋再生においても性ホルモンの影響を大きく受けるということが明らかとなった。これらの成果は、排泄機能を制御する骨盤底筋の機能維持や効率的な筋再生方法の開発にとって重要な知見となる。
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