本来休息すべき時間での摂食は、疫学上生活習慣病のリスクとされている。そのメカニズムは、短期的な制限摂食で評価されており、長期間の影響は解明されていない。本課題では長期間休息期に摂食を行ったマウスを作成し、長期間の制限摂食が及ぼす生体リズムや脂質バランスへの影響を解析した。本モデルマウスでは対象マウスと比較して肝臓への脂質の沈着が認められた。その原因はCD36の発現が高値を示すことであった。さらにCD36の発現上昇にはmiR-27aの発現リズムが消失することが関与していた。本課題は長期間の制限摂食が脂質沈着を引き起こすことを示しており、休息期の摂食が及ぼす健康被害に関する予防法構築に貢献できる。
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