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2022 年度 実績報告書

ホルモンに着目したサルコペニア予防に有効な食品成分の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20K19716
研究機関帝京平成大学

研究代表者

長谷川 和哉  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (40781703)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサルコペニア / 骨格筋 / 肝臓 / 食品由来成分
研究実績の概要

サルコペニアは、高齢者における骨格筋量の減少や筋力低下を特徴とする加齢性筋委縮であり、転倒・骨折や寝たきりのリスクを高めるため、健康寿命の延伸や介護予防の観点から極めて重要な疾病である。サルコペニアでは、加齢に伴う種々の要因である栄養障害、成長ホルモン分泌の低下、慢性炎症等によって筋タンパク質合成の低下と分解が増加することで骨格筋量が減少する。本研究の目的は、骨格筋細胞および肝細胞を用いたスクリーニング法を組み合わせてサルコペニア抑制に有効な食品由来の機能性成分を同定し、その機能を明らかにすることであった。当初計画では、2020年度と2021年度には骨格筋細胞株(C2C12)を用いて骨格筋に直接作用して筋委縮を抑制する食品由来成分のスクリーニングおよび機能解析、2022年度と2023年度に肝臓に作用してIGF-1の分泌を促進する食品由来成分のスクリーニングおよび機能解析を予定していた。これまでに、骨格筋に直接作用して筋委縮を抑制する成分として3種類のCurcuminoid(curcumin, demethoxycurcumin and bisdemethoxycurcumi)、α-mangostin、ellagic acidに骨格筋細胞の筋特異的ユビキチンリガーゼ(MuRF-1, Atrogin-1)の発現抑制とAktのリン酸化の亢進作用が認められた。また2022年度には、HepG2細胞株を用いた肝臓のIGF-1分泌を促進する食品成分のスクリーニングにより、2種類の食品由来成分がIGF-1mRNA発現の増大を上昇させることを見出した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Prince of Songkla University(タイ)

    • 国名
      タイ
    • 外国機関名
      Prince of Songkla University
  • [国際共同研究] Tadulako University(インドネシア)

    • 国名
      インドネシア
    • 外国機関名
      Tadulako University
  • [雑誌論文] 東南アジア産植物からの加齢性骨格筋委縮抑制成分の探索2022

    • 著者名/発表者名
      長谷川 和哉, 山口 優也, Yutthana Pengjam
    • 雑誌名

      アグリバイオ

      巻: 6 ページ: 70-73

    • 国際共著
  • [学会発表] 急速制限(運動を伴う食事・飲水制限)による水分代謝応答および血漿揮発性低分子化合物のノンターゲティング解析2023

    • 著者名/発表者名
      長谷川 和哉、山口 優也
    • 学会等名
      第100回日本生理学会大会
  • [学会発表] Inhibitory effects of curcuminoids on dexamethasone-induced muscle atrophy in differentiation of C2C12 cells.2022

    • 著者名/発表者名
      Yutthana Pengjam, Asron Sani, Sompot Jantarawong, Kazuya Hasegawa, Yuya Yamaguchi, Pharkphoom Panichayupakaranant
    • 学会等名
      School of Allied Health Sciences International Conference 2022, Thailand.
    • 国際学会
  • [学会発表] ノンターゲティング解析を用いた急速減量における血漿バイオマーカーの探索2022

    • 著者名/発表者名
      長谷川 和哉
    • 学会等名
      第13回ペプチド・ホルモン研究会

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公開日: 2023-12-25  

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