本研究では、不規則な生活や社会的時間制約による睡眠-覚醒リズムの変動で生じる体内時計との乖離状態に注目し、健康な若年者を対象に日々の睡眠-覚醒リズムの日間類似性が低い者の生活習慣上の特徴を探索した。また、日間類似性と心身の健康との関連を明らかにし、その関連に影響し得る食生活要因を探索した。その結果、睡眠-覚醒リズムの24時間パターンの日間類似性が低い集団の生活習慣上の特徴と心身の健康との関連を明らかにした。さらに、日間類似性が低いことと主観的健康感あるいは睡眠の質が低いことの関連の一部は、日々の食事タイミングや朝食、昼食、夕食のエネルギー割合の変動により変化する可能性が示唆された。
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