非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、現在も治療法が確立できていない疾患である。一方で、野菜や果物に含まれる硝酸塩/亜硝酸塩は、生体内で一酸化窒素(NO)に変換され血管拡張、抗炎症、抗酸化作用を示すことから、NASHに対しても有効であると仮説を立てた。そこで、NASHモデル動物に対する亜硝酸塩の病態進展に対する有効性について検証した。 その結果、亜硝酸塩の摂取はNASHで起こる肝臓での炎症や酸化ストレスの増大を抑制し、線維化進展を抑制する可能性を示した。本研究は、動物実験であることからヒトに対する有効性を検証していく必要があるものの新たな食事療法の開発に貢献できる可能性を示した。
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