今年度は、「業務負荷が伴う勤務中SBと業務負荷がない余暇中(休日)のSB」、それぞれが労働者の循環器系反応や自律神経反応に及ぼす影響を比較検討するための実験を実施した。 新型コロナウィルス感染症により、実験室での模擬実験デザインから日常生活のデータを収集するデザインに方針を変え、昨年度予備実験を行った。
今年度は、本実験として60名の被検者実験を行い、24時間、7日間(勤務日4日以上、休日1日以上)のデータ収集を行った。主な測定項目は、①座位時間(傾斜計)、②身体活動(活動量計)③心拍変動(ホルター心電計)、④心肺持久力であった。
一人当たりのデータ量が膨大であることから、実験遂行と並行してデータ処理も進めたが、全データを統合ための作業が現在進行中である。新型コロナウィルス感染症の流行により、多少進捗が遅れたが、今年度の実験により予定通りのデータ収集が完了できたため、今後は成果発表(学会発表および論文発表)に向けて準備を進める予定である。
|