研究課題/領域番号 |
20K19770
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60040:計算機システム関連
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研究機関 | 京都大学 (2021-2023) 広島大学 (2020) |
研究代表者 |
安戸 僚汰 京都大学, 情報学研究科, 助教 (00846941)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 相互結合網 / メモリキューブネットワーク / トポロジ / ルーティング / ルータアーキテクチャ |
研究成果の概要 |
本課題では,大容量かつ高速,スケーラブルなメモリキューブネットワークを研究した.メモリキューブネットワーク特有の設計制約を満たした中で,直径および平均距離が最小であるようなトポロジとして二重対角メッシュを提案した.また,二重対角メッシュ向けのルーティングを提示し,それが最短経路を常に通りデッドロックフリーであることを証明した.最後に,パイプラインの一部を省略できるルータアーキテクチャを設計し,どのパイプラインステージを省略すべきかを提示した.ネットワークシミュレーションおよびハードウェア評価で提案手法の優位性を明らかにした.
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自由記述の分野 |
並列計算機アーキテクチャ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レイアウトとリンク長,次数の厳しい設計制約がある場合の最適なトポロジを明らかにしたことはメモリキューブネットワークが台頭してきた中で学術的に価値がある. さらにルーティング,ルータアーキテクチャまで一貫して提案したため理論的意義と実践的意義の双方が含まれる. ディープラーニングやビッグデータ解析に代表される近年のアプリケーションにおいて,計算機のメモリ容量の要求は増加している.クラウドプラットフォームにおいて要求されるメモリ量は2015年頃から急速に増加している.そのため,提案するメモリキューブネットワークは大量のデータを扱う重要なアプリケーションを高速動作させる基盤技術として社会的意義がある.
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