研究課題/領域番号 |
20K19778
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内林 俊洋 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (90615353)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 仮想マシン / コンテナ / ポリシー制御 / マイグレーション / エッジ |
研究実績の概要 |
国内の関連研究会へ精力的に対面参加し,研究を遂行するための根拠となる背景の再確認と最新の技術について他の研究者と議論するなど動向調査を適宜行った. 動向調査を行うとともに,調査結果を随時反映させながら仮想マシンとコンテナの配置・移動のためのポリシー制御モデルの設計に必要な特有の要素の洗い出しを行った.さらに,特有の要素の洗い出しを行ったポリシー制御モデルを階層化して問題を細分化することで,細分化した個々の課題の解決を行うと共に,ポリシー制御モデルのシステム設計を行い実装の準備を行った.これにより,最終年度の評価に必要なポリシー制御モデルの作成と実装の準備が完了したため,評価を行うための準備が完了したこととなる. 研究開始当初はライブマイグレーションをターゲットにしていたが,安定性に欠けるためコールドマイグレーションにターゲットを変更した.このため,予備実装環境を構築後に本実装を行い表をする予定であったが,予備実装を飛ばして本実装環境を直接構築し評価を行うこととした. 成果発表の場として,2件の国際学会と1件の国内研究会を予定していたが,ターゲットの変更に際してポリシー制御モデルを実装した環境の構築が想定よりも進まなかったため,成果発表を来年度へ延期している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は研究計画の2年目であった.1年目の遅れをひきずっており,当初の予定を修正し最終年度である3年目に向けた下準備を中心に行ったため,全体の研究計画に比べてやや遅れている.
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度は,2年目に設計したポリシー制御モデルの予備実装の環境を使用した評価を行う.研究計画ではJGNを用いて評価するとしていたが,ターゲットをコールドマイグレーションに変更したため広域な評価環境を用いなくても評価ができると判断し,ポリシー制御モデルの精度を上げると共に想定ケースを複数用意し評価することで同等の成果をあげる予定である. また,成果発表の場として,1件の国際学会と1件の国内研究会を予定している.
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍での感染者急増により国際学会及び国内研究会への渡航が制限されたため旅費への支出が予定より減少し,次年度使用額が生じた.
|