国内の関連研究会へ精力的に対面参加し,研究を遂行するための根拠となる背景の再確認と最新の技術について他の研究者と議論するなど動向調査を適宜行った. 動向調査を行うとともに,調査結果を随時反映させながら,2年目に設計したポリシー制御モデルを実装するための環境設計と,その環境を使用した評価方法の設計を行った.実装ではポリシー制御モデルを実装したバックエンドだけでなく,構築した環境をグラフィカルかつ容易に操作することが可能なフロントエンドの開発を行った.研究計画ではJGNを用いて評価するとしていたが,ターゲットをコールドマイグレーションに変更したため広域な評価環境を用いなくても評価ができると判断し,ポリシー制御モデルの精度を上げると共に想定ケースを複数用意し評価することで同等の成果をあげた. これらの研究成果の発表の場として,国際会議 The 12th International Workshop on Future Computing System Technologies and Applications (FiSTA2022) と国際会議The 6th International Workshop on Emerging Dependable Computing System Technologies and Applications (EDCSTA 2022)にて発表した.また,研究期間全体の総括として1件の論文誌Computersへ投稿し採択された. 研究期間全体を通して,3件の国際会議と1件の論文誌にて成果の発表を行なった.
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