研究課題
本研究の目的は、様々なモバイル端末で構成されるマルチホップ型の遅延耐性ネットワークにおいて、クラウドソース化された救援・復旧タスクを効率的にモバイルユーザに割り当てる分散型タスクルーティングを設計し、災害復旧クラウドソーシングの基盤技術を開発することである。2023年度は、これまでに開発したタスク割り当て問題の実装に取り組み、ラズベリーパイ4のスペックで提案手法が動作することを検証した。またタスクユープライオリティーという概念を導入し、緊急に処理すべきタスクと通常のタスクを切り分け、緊急に処理すべきタスクを優先的に処理する手法を提案した。提案手法としては、最適解を近似するためにグリーディー法に基づいたアルゴリズムを提案するとともに、災害復旧クラウドソーシングなどにおいて、早急に処理すべきタスクを優先的に処理できることを明らかにした。また性能評価は、シミュレーションによって提案手法の有効性を示した。モビリティトレースとしては、ダートマス大学が中心となって運営しているCRAWDADプロジェクトで公開されているモバイル端末の実レースを用いた。研究成果はIEEE Transactions Network Science and Engineeringで誌上発表した。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
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