研究課題/領域番号 |
20K19788
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 国立情報学研究所 (2021-2023) 北陸先端科学技術大学院大学 (2020) |
研究代表者 |
河野 隆太 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 特任助教 (90855751)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 相互結合網 / 大規模分散深層学習 / ビッグデータ / In-Network Computing / データセンタ |
研究成果の概要 |
大規模AIの実用化に向け、深層学習のビッグデータへの適用が喫緊の課題となっている。その解決策として、データセンタ内にドメイン特化型アーキテクチャと呼ばれる演算機構を分散配置し、学習を行うシステムが有望とされているが、従来のデータセンタ向けネットワークでは、遅延などの通信性能の制約により、大規模分散深層学習の高速化が困難である。 本研究では、ネットワーク上で演算の中間処理を行うIn-Network Computingに着目し、低遅延・低頻度の通信と、従来のネットワーク同様の高帯域性・拡張性を両立可能なスイッチ間ネットワークの実用化に向けた諸課題の解決を行った。
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自由記述の分野 |
計算機アーキテクチャ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で提案する相互結合システムでは、高性能計算システム向けに培われた超低遅延ネットワーク技術の1つであるRandom Topologyをデータセンタ向けに取り入れることにより、近年普及の進むIn-Network Computing技術に対し最適化した。すなわち、スイッチ間ネットワークとそれに基づく分散深層学習向けマッピングアルゴリズムにTreeベースの物理・論理トポロジを用いるという従来のシステム設計論を覆し、従来システムと同等以上の高帯域・高拡張性を保証し、既存システムとの親和性を図った。 こうした研究成果をOSSとして公開し、提案システムの実用化を推進し、社会需要に応えた。
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